転職エージェントの初回面談では何をする?
結論からいうと、初回面談はテストでも面接でもありません。
あなたの経歴と希望条件を聞き取り、求人を探す方向性を一緒に決める場です。
ここで採用か否かが決まるわけではありません。
「これからどんな条件の求人をどう探すか」を決める場です。
最初の5点が分かれば十分です。
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| 初回面談は何をするのか | 経歴と希望条件を聞き取り、方向性を一緒に整理する場 |
| 所要時間はどれくらいか | 会社によって異なる。公式に30分から1時間程度と書く会社が多い |
| 費用はかかるのか | 求職者は無料。手数料は企業が成功報酬として支払う |
| 履歴書は必須か | 必須ではない会社が多い。公式に必須ではないと明記されている |
| 転職時期が決まっていなくてもよいか | 相談だけでもよい。公式に明記されている会社が多い |
最初の面談を面接のように緊張する必要はありません。
服装もスーツ必須ではありません。
筆者自身は転職エージェントを利用したことがありません。
仕事探しは自分で行ってきました。
この記事は各社の公式情報と、公開されている内容を整理したものです。
筆者自身の面談体験としての報告は、一切含みません。
初回面談の流れ
初回面談は単体ではありません。
一連の流れの最初のステップです。
登録=応募ではありません。
流れを先に把握しておくと、当日の「いま何をしているのか」が分かります。
話の順番が組み立てやすくなります。
- 登録 — 各社の公式サイトから登録フォームで登録する
- 日程調整 — 登録後、電話またはメールで面談日時の連絡が届く
- 事前準備 — フォームの入力、履歴書や職務経歴書の送付
- 面談当日 — 経歴と希望条件をヒアリングする
- 求人紹介 — 面談結果をもとに求人が紹介される
- 応募と面接 — 応募の判断、書類選考、企業の面接
- 内定と条件交渉 — 年収や入社日の交渉、入社
工程の要点は、面談が終わる、求人紹介、応募、面接という順序です。
登録しただけでは応募になりません。
求人紹介を受けたうえで、応募する判断は別段階です。
初回面談で聞かれること
公式が公開している質問リストは、おおむね次の項目にまとめられます。
「どう答えるか」を考えるより先に、「何を整理しておくか」を決めます。
| 聞かれること | 整理しておく内容 |
|---|---|
| これまでの職歴 | 勤務先、期間、業界、担当業務 |
| 仕事内容 | 何を担当していたか、成果として何が残ったか |
| 転職理由ときっかけ | 転職活動を始めた経緯 |
| 希望職種と業界 | やってみたい仕事、避けたい仕事 |
| 勤務地 | 通勤できる範囲、転居の可否 |
| 年収 | 現在の年収、希望の水準、譲れないライン |
| 転職希望時期 | いつまでに転職したいか |
| 譲れない条件 | 譲れる条件と、譲れない条件の区別 |
| ご相談したいこと | 面談後に聞きたいこと |
dodaは公式で、次の項目を挙げています。
- 転職に対する意向や希望する転職時期
- 転職を考え始めたきっかけや理由
- 今後のキャリアビジョン、ありたい姿
- これまでの職務内容、実績、保有スキル
- 希望する業界、職種、勤務地、年収、働き方
- 配慮が必要な家庭の事情やライフイベント
出典はdoda公式の就職ガイドです。
正解の答え方を用意する必要はありません。
公式各社は「完璧な答えを用意する必要はない」と記載しています。
事前に整理しておくと、面談がスムーズに進むという主旨です。
希望年収だけを答えるより、「今の条件」と「次の条件」を分けて話すほうが求人紹介の精度が上がります。
初回面談の前に準備しておくこと
公式が公開している事前準備の項目は、おおむね次の4つに分けられます。
- 職歴の整理
- 希望条件の整理
- 履歴書・職務経歴書(必須ではない)
- 逆質問の用意
「完璧に整えてから受ける」という前提は不要です。
公式各社は、履歴書が未完成でも大枠や箇条書きでよいとしています。
完成度よりも、話す順番が決まっているほうが面談は進みます。
1. 職歴を「期間・業界・担当・成果」の4列で書く
職歴が複数ある場合、当日にすべて話すことはまずありません。
公式が挙げている質問も、詳細な経歴書ではなく「これまでの職務内容、実績、保有スキル」という概括です。
先に4列で並べておくと、1社ずつ話す順番が決めやすくなります。
| 列 | 書く内容 |
|---|---|
| 期間 | いつからいつまで。退職予定日が決まっていなければ「未定」と書く |
| 業界 | 勤務先の業種。在職していない期間も書く |
| 担当 | 自分が実際に担った業務の範囲 |
| 成果 | 数字が出るなら出す。出せないなら行動と変化で書く |
成果に数字がない年も、書き方はあります。
公式が示しているのは、数字・改善前後の変化・役割の範囲という3点です。
数字に置けない場合は、行動と変化を文章にできます。
| 成果の性質 | 書き方 |
|---|---|
| 数字で示せる | 出した数値と、その前後の変化 |
| 数字が出せない | 何を判断し、何を変え、どうなったか |
| 担当が広い | 自分の担当範囲と、行わなかった範囲 |
2. 希望条件を「現在の条件」と「次の条件」に分ける
公式が示している条件整理の方法は2つです。
- 条件に優先順位をつける
- 譲れない条件と、譲れる条件を分ける
希望額だけを1つ伝えるより、今の仕事を軸に伝えるほうが求人紹介につながります。
| 区分 | 書く内容 |
|---|---|
| 現在の条件 | 今の雇用形態、業界、通勤できる範囲、今の仕事の収入の水準 |
| 次の条件 | 譲れない条件/事情があれば譲れる条件/希望する業界と職種 |
| 期限 | いつまでに動けるか。決まっていないなら未定と書く |
期限が未定でも、その旨を伝えて構いません。
未定を「未定」と伝えることも、公式が想定している相談の範囲に含まれます。
条件の書き方は年収の交渉にも関係します。
交渉の進め方は 年収交渉のコツ でまとめています。
3. 履歴書・職務経歴書は任意でよい
事前送付が必須ではない、という点が公式に明記されています。
dodaは、履歴書の扱いを次のように説明しています。
- 転職時期を具体的に決めていれば、履歴書を作成し共有するとよい
- 時期が定まっていない場合は、箇条書きや大枠で整理した内容で足りる
履歴書を作りきれる自信がないという状態でも、面談自体は組めます。
履歴書が1枚もできていないと面談できない、という公式の記載はありません。
4. 逆質問を用意する
公式は、面談の最後に「ご相談したいこと」を聞く形にしています。
質問の数で評価が決まるという公式の記載はありません。
用意する質問は、3つ程度で十分です。
- 紹介される求人は、どの業界が中心ですか
- 年収は、いつまで調整できますか
- 次の連絡はどのような形ですか
服装・面談方法・所要時間
この3つは会社ごとに違いがあります。どれか1つに決めつけないことが前提です。
所要時間
公式の記載は会社ごとに幅があります。
| 会社 | 公式の記載 |
|---|---|
| リクルートエージェント | 30分から1時間程度 |
| doda | 30分から60分前後 |
| doda(IT) | 30分から1時間程度 |
| JAC | 60分から90分 |
| type | 30分から90分 |
「30分から1時間」が多数派ですが、会社ごとの幅があります。
1社だけの数値を、全体に共通する値のように扱うことはできません。
1時間半程度を想定したくなったら、日程調整の段階で所要時間を確認しておくと確実です。
面談方法(オンライン・電話・対面)
面談の形式は3種類あります。
- オンライン
- 電話
- 対面
どれが基本かは、会社によって異なります。
dodaは、基本的にオンラインまたは電話と記載しています。対面は主要都市で設定できる、と説明しています。
リクルートエージェントは、対面・電話・オンラインのいずれも対応と記載しています。
面談できる時間帯
dodaは、面談の開始時間を次のように記載しています。
- 平日 9時から19時30分の開始
- 土曜 10時から19時30分の開始
- 日曜・祝日は予約不可
この時間帯はdodaの記載です。
会社によっては、夜や休日の対応状況も異なります。時間が合わない場合は、登録時に確認すると確実です。
服装
dodaは、スーツでも私服でも問題ないとしています。
対面の場合は、個室を備えている会社もあります。
持ち物
履歴書・職務経歴書は必須ではありません。
前日までに送付しておくと、面談中の説明が書類の内容と一致します。
履歴書を持っていない場合でも、提出を求めずに面談が進む例が公式に記載されています。
服装も持ち物も、「企業の面接と同じ準備」は必要ありません。
転職時期が未定でも相談できるか
できます。公式に明記されています。
リクルートエージェントはFAQで、今すぐ転職を考えていなくても相談できるとしています。
dodaも、「転職に迷っている方へ」という入口を設けています。
相談だけでもよいのか
相談と、求人紹介の申し込みは別の段階です。
この段階では、履歴書の完成と応募はまだ先の話になります。
注意点
時期が未定でも相談できますが、紹介できる求人が限られる場合はあります。
求人は、入社できる日程を基準に選出されます。いつ入社できるかが不明だと、対象になる求人が限られます。
そのため「未定」よりも「6ヶ月以内」のように幅を持たせたほうが、紹介される範囲が広がります。
在職中の相談について
在職中でも相談できます。
電話の連絡を、受けやすい時間帯に合わせるかは、会社によって異なります。
在職中は、勤務先に知られたくないという事情もあります。
登録時の連絡手段は、会社によって電話・メール・LINE等多种あります。
連絡手段と時間帯は、登録時に指定できます。勤務先に知られたくない場合は、その旨を伝えると調整しやすくなります。
求人紹介はいつ届くか
面談が終わってから、紹介が始まります。
リクルートエージェントは、面談結果を踏まえて求人を紹介すると記載しています。
dodaも、面談後に求人紹介の動きに入り、選考スケジュールを一緒に組むと説明しています。
dodaの具体的な使い方は dodaの特徴・評判 でまとめています。
紹介される求人の中身
リクルートエージェントは、公開されていない求人を中心に紹介すると記載しています。
紹介された求人には、応募する義務がありません。
求人は個別に判断して応募できます。エージェントに断ったことを伝える必要もありません。
紹介される件数は、会社や時期によって異なります。公式に件数の固定値はありません。
求人紹介がない・設定できない場合
dodaは、次のように記載しています。
「キャリアアドバイザーからご案内できる求人がない場合は、キャリアカウンセリングを設定できないことがあります」
これはdodaの記載であり、全社に共通する基準ではありません。
設定できないのは、その時点で条件に合う求人がなかったという事情です。
紹介できる求人が0件のとき、設定できないことがあります。
紹介できないときの対応は、条件や時期を少し広げることです。
- 入社時期を「未定」から「6ヶ月以内」に変える
- 勤務地を複数にする
- 雇用形態を限定しすぎない
条件を一段緩めると、該当する求人が増えます。
初回面談で無理に良く見せる必要はない
面談は選考ではありません。誇張した自己PRを競う場ではありません。
公式各社は、完璧な答えを用意する必要はないと記載しています。
やってはいけないこと
1. 経歴を詐称する
dodaはQ&Aで、経歴の詐称は選考を取り消す場合があると説明しています。
実際に経験していない職務や資格を話す必要はありません。
2. 同じ求人に二重に応募する
JACは、複数のエージェントで同じ求人に応募すると、企業側の混乱につながるとして注意を喚起しています。
3. 家庭の事情を都合よく伝える
dodaは、配慮が必要な家庭の事情やライフイベントを質問項目に含めています。
実際に入る際に必要な情報だからです。
必要な範囲を話せば十分です。
4. 前職への不満だけを話す
転職理由は、感覚ではなく具体的な状況として話します。
- 今の仕事で何を変えたいのか
- それをどういう言葉で伝えるか
愚痴だけで済むならそれでよい、という公式の記載はありません。
愚痴を話すことと、条件を決めることは別の作業です。
職歴が複数ある人向けの話し方
履歴書を完成させる作業は、最初に取りかかると重くなります。
公式が示している準備は、大枠や箇条書きでよいというものです。完成形を作る手順ではありません。
履歴書が未完成でも、面談自体は組めます。
初回面談のあとの流れ
面談が終わると、次の工程に進みます。
- 求人紹介
- 応募
- 書類選考
- 企業の面接
- 条件の交渉
- 内定・入社
応募してからが、選考です。
面談のあとに頼れるサポート
面談のあとも支援が続きます。会社によって異なりますが、公式には次の内容が記載されています。
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 企業への面接日程の調整
- 面接前の対策
- 求人紹介
- 給与条件の交渉アドバイス
リクルートエージェントは、上記をすべて対応対象として記載しています。
dodaは、日程調整の代行、添削、面接対策、求人紹介を記載しています。
対応内容は会社ごとに違います。すべてが同じではありません。
連絡が途切れたら
求人の紹介まで時間がかかることがあります。
連絡が途切れたときの理由は、公式には記載がありません。
「キャンセルを繰り返すと対応が変わる」という公式の記載はありません。
自分の都合で日程を変えるときは、早めに連絡しておくと日程を調整しやすくなります。
よくある質問
Q. 初回面談って何をする場ですか
経歴と希望条件を聞き取り、求人を探す方向性を決める場です。選考ではありません。
Q. 所要時間はどのくらいですか
会社によって異なります。30分から1時間が多数派で、60分から90分と記載する会社もあります。
Q. スーツは必要ですか
dodaはスーツでも私服でも問題ないとしています。普段と同じ服装で参加できます。
Q. 履歴書・職務経歴書は必須ですか
必須ではありません。事前送付は任意で、未完成でも大枠や箇条書きで足りると公式に記載されています。
Q. 転職時期が決まっていなくても大丈夫ですか
可能です。リクルートエージェントは、今すぐ転職を考えていなくても相談できるとしています。
Q. 相談だけ先にしてもいいですか
できます。相談と、求人紹介の申し込みは別の段階として扱われます。
Q. 求人紹介はいつ届きますか
面談のあとに紹介が始まります。紹介される件数は、会社や時期によって異なります。
Q. 断られたらどうなりますか
dodaは、案内できる求人がない場合は面談を設定できないことがあるとしています。能力の否定ではありません。
Q. 費用はかかりますか
求職者が支払う費用はありません。紹介が成立した場合の報酬は企業が支払います。
報酬のしくみは会社によって異なります。成功報酬型と完全成功報酬型があります。
Q. 登録しただけでは応募になりますか
なりません。応募は、紹介を受けたあとで判断する別の段階です。
まとめ
初回面談は、選考ではなく相談の場です。
履歴書は必須ではなく、服装もスーツの必要はありません。転職時期が未定でも相談できます。
準備として必要なのは、4列の職歴のメモと条件の優先順位だけです。
無理に良く見せる必要はありません。 自分で相談する場だからです。
次に必要になるのは、どのエージェントにするかを決めることです。
5社の比較は 転職エージェント5社比較 にまとめています。
転職活動の全体の進め方は 転職活動のスケジュール完全ガイド でまとめています。
参考情報(公式出典)
閲覧日はすべて 2026-09-27 です。
- リクルートエージェント「転職エージェントとの面談の流れや必要な準備、最適な求人を紹介してもらうコツを紹介」 https://www.r-agent.com/guide/agent/18953/
- リクルートエージェント トップページ https://r-agent.com/
- doda 就職ガイド(面談とは/流れ/服装/持ち物) https://doda.jp/consultant/guide/006.html
- doda IT キャリア相談ページ https://doda.jp/engineer/consultant
- JAC「転職エージェントとの面談は何を話す?面談までの流れや聞かれること・注意点を解説」 https://www.jac-recruitment.jp/market/knowhow/interview/agent-interview-howto/
- type「【初めてでも安心】転職エージェントとの面談で何を聞かれる?服装・持ち物・事前準備まで徹底解説」 https://type.woman-agent.jp/service/career_counseling.html
- キャリアパーク「既卒・第二新卒の皆さまへ」 https://careerpark-agent.jp/advance

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