仕事がきつすぎるわけではない。
給料も毎月入るし、職場の人間関係も耐えられないほど悪いわけではない。
それでも朝になると、
「また今日も同じような一日か」
と思ってしまう。
仕事中も時間が進むのが遅く感じて、家に帰れば疲れているだけ。
このまま何年も同じ毎日が続くのかと考えると、急に嫌になる。
工場勤務が「つまらない」と感じている人の中には、こういう状態の人もいると思います。
俺自身、工場の仕事を楽しいとは感じていませんでした。
ただ、ここで気をつけたいのは、
「つまらない=すぐ辞めるべき」でも、「仕事なんだから我慢するべき」でもない
ということです。
つまらなさの原因が、
- 毎日の作業が単調だからなのか
- 成長している感覚がないからなのか
- 将来が見えすぎてしまったからなのか
- そもそも工場の働き方が自分に合っていないからなのか
によって、次に取る行動は変わります。
この記事では、「工場勤務がつまらない」という感覚を4つに分けて、自分は何に引っかかっているのかを整理します。
工場勤務を「つまらない」と感じる人は珍しくない
「こんなことで仕事を嫌になるのは甘えなのかな」
と思うかもしれません。
でも、単調さを理由に工場勤務を辞めたいと感じる人は実際にいます。
株式会社R&Gが製造業・工場で働く男女379人に行った調査では、「辞めたいと思う理由」で最も多かったのが「仕事が単調だから」でした。
回答には、同じ作業の繰り返しでやりがいを感じにくい、自分自身に価値を見いだしにくい、といった声も紹介されています。
ただし、すべての工場勤務が単調なわけではありません。
工程、担当業務、役割、会社によって仕事内容はかなり違います。
だから、「工場は全部つまらない」と決めるより、自分は何をつまらないと感じているのかを先に分けた方がいいです。
俺も工場の仕事を楽しいとは感じていなかった
俺は18歳で工場の正社員として働き、その後は派遣の立場でも工場を経験しました。
当時の工場では、人間関係そのものが悪かったわけではありません。
それでも、仕事を楽しいとは感じていませんでした。
ここは大事なので、無理にきれいな話にはしません。
「ものづくりの喜びを感じた」
「毎日成長を実感できた」
といった感覚が、自分には特にありませんでした。
一方で、「仕事が楽しくないから工場はダメ」とも思いません。
仕事に何を求めるかは人によって違います。
安定した給料、休日、家からの近さ、人間関係などを優先して、仕事自体はそこまで楽しくなくても満足している人もいます。
問題は、
自分は何を大事にしたいのか分からないまま、何となく何年も続けること
だと思っています。
工場勤務がつまらないと感じる4つの原因
「つまらない」という一言の中には、いくつか違う不満が混ざっています。
まず、次の4つに分けてみてください。
1.毎日同じことの繰り返しに飽きている
一つ目は、仕事内容そのものの単調さです。
朝出勤して、決められた場所へ行って、同じような作業をして、同じ時間に休憩して帰る。
この繰り返しが苦にならない人もいます。
むしろ、「毎日やることが大きく変わらない方が楽」と感じる人もいます。
でも、変化がある方が楽しい人、自分で考えて動くことが好きな人にとっては、同じことの繰り返しがかなり苦痛になることがあります。
ここで確認したいのは、
「今の工程がつまらない」のか、「決められた仕事を繰り返す働き方そのものがつまらない」のか
です。
前者なら、工程や担当を変えるだけで状況が変わるかもしれません。
後者なら、別の工場へ移っても同じ不満が出る可能性があります。
2.できることが増えている感覚がない
二つ目は、「成長している感じがしない」というつまらなさです。
仕事には慣れた。
ミスも減った。
でも、1年前と比べて何ができるようになったのか聞かれると、うまく答えられない。
この状態だと、
「あと3年ここにいても、同じことをしているだけなのでは」
と思いやすくなります。
俺自身も工場で働いていたころ、
「このまま働き続けても、外で使えるものが増えていかないかもしれない」
という不安がありました。
もし「つまらない」の奥にスキルへの不安があるなら、工場勤務はスキルが身につかない?『他社で通用するものがない』と不安な人へで、今までの経験を棚卸しする方法をまとめています。
3.数年後の自分が見えてしまった
三つ目は、仕事そのものより「この先も同じなのか」という感覚です。
俺は工場で働いていたころ、主任を見て、
「このまま働いていけば、自分もこういう仕事をして、このくらいの位置についていくのかな」
と将来を想像していました。
将来像が見えること自体は悪いことではありません。
むしろ、その未来を望んでいるなら安心材料になります。
ただ、
「5年後もこの生活をしたいとは思えない」
と感じるなら、ただの暇や飽きではなく、将来への違和感が「つまらない」という言葉になっているのかもしれません。
その場合は、工場勤務に将来性はない?このまま続けて大丈夫か不安な人へで、3〜5年後の仕事・給料・役職・技能から整理できます。
4.工場の仕事そのものが自分に合っていない
四つ目は、工場という働き方そのものとの相性です。
変化の多い仕事が好き。
人と話しながら仕事をする方が好き。
自分で考えて動く余地が欲しい。
仕事の結果を直接感じたい。
そういう人にとって、今の工場の仕事が合っていない可能性もあります。
ただし、「今の工場が合わない」と「工場勤務そのものが合わない」は分けて考えます。
同じ製造業でも、担当工程や役割が変われば仕事内容は変わります。
自分がどこに合っていないのかを整理したい場合は、工場勤務が向いてないと感じたら|仕事そのものが合っていないのか判断する方法で切り分けています。
「つまらないから辞めたい」と思ったときに確認すること
原因が見えてきたら、次は「辞める・辞めない」をすぐ決めるのではなく、今の会社で変えられるものがあるかを確認します。
担当や工程を変えたら解決しそうか
今の仕事だけが単調なのであれば、担当変更や別工程で解決する可能性があります。
会社によっては、複数工程を覚えたり、別の役割へ広がったりすることもあります。
ここでは、
「異動できますか」
といきなり大きな相談をしなくても、
「今後、別の工程を覚える機会はありますか」
と聞くだけでも、その会社に残った場合の選択肢が見えてきます。
もし何年働いても担当が変わらないと分かれば、それも判断材料です。
仕事の幅が今後増えるか
今は単調でも、経験を積むことで別の仕事を任されるなら見え方が変わることがあります。
逆に、
「3年後も今とほぼ同じ作業」
だと分かっていて、それが嫌なのであれば、我慢だけで解決するのは難しいかもしれません。
大事なのは、
今つまらないかだけでなく、この先変化する可能性があるか
です。
給料や休日など、つまらなさ以外に残る理由があるか
仕事自体が楽しくなくても、
- 給料
- 休日
- 通勤時間
- 人間関係
- 福利厚生
- 生活の安定
などに満足しているなら、「残る」という判断も普通にあります。
俺自身、今なら仕事を考えるときに、給料だけでなく拘束時間などを含めた条件全体を見ます。
だから、
「仕事がつまらないから辞める」
ではなく、
「つまらなさを含めても、今の会社に残りたい条件があるか」
で考えた方がいいと思います。
「仕事なんてつまらなくて普通」で片づけなくていい
「仕事は遊びじゃない」
「楽しい仕事なんてない」
「給料をもらっているんだから我慢しろ」
と言われることもあります。
確かに、仕事が毎日楽しい人ばかりではありません。
嫌な作業や面倒なことがあるのも普通です。
でも、
「仕事はつまらなくて当たり前」
という一言で、自分の違和感を全部無視する必要もありません。
一日の多くの時間を仕事に使います。
その状態が何年も続くと考えたときに、自分が納得できるかどうかは別の問題です。
楽しい仕事を探せ、という話ではありません。
自分が何を我慢できて、何なら変えたいのかを知ることが大切です。
今の工場しか知らないなら、外を少し見る
「この仕事がつまらない。でも他へ行ってもっと悪くなったら怖い」
という不安もあると思います。
だから、今すぐ転職する必要はありません。
まず、別の求人を少し見るだけでいいです。
同じ地域の工場。
別の工程。
工場以外の仕事。
それぞれ3件くらい見てみると、
「今の会社って意外と条件がいいな」
と気づくこともあります。
逆に、
「こんな働き方もあるんだ」
と初めて知ることもあります。
比べるものがない状態で「ここしかない」と思うより、外を見たうえで残る方が納得できます。
工場からどんな仕事へ動けるのか分からない場合は、工場からの転職先|自分に合う選び方と6つのパターンで選択肢を整理しています。
それでも毎日がしんどいなら「つまらない」以外も見る
ここまで読んで、
「単につまらないだけではない」
と思った人もいるかもしれません。
朝起きるのがつらい。
会社へ行くこと自体が嫌になっている。
給料、夜勤、人間関係、将来など、いくつも不満が重なっている。
その場合は、「つまらない」だけを解決しようとしても足りません。
工場を辞めたいと感じたら|辞めるか迷ったときに整理したいことと、次の働き方では、辞めたい理由を分けて、次の行動を考える方法をまとめています。
今日やるなら「つまらない理由」を4つに分ける
この記事を読んだあとに、転職するかどうかを決める必要はありません。
まず、スマホのメモに次の4つを書いてみてください。
- 毎日の作業そのものがつまらない
- できることが増えないのがつまらない
- 数年後も同じ生活が続きそうでつまらない
- 工場という働き方自体が合っていない気がする
それぞれに、
「かなり当てはまる」
「少し当てはまる」
「違う」
と書くだけで十分です。
一番強く当てはまったものが、次に見るべき問題です。
1なら、担当や工程を変えられるか確認する。
2なら、スキルや仕事の幅を棚卸しする。
3なら、3〜5年後の将来像を見る。
4なら、工場以外を含めて仕事を比較する。
「つまらない」という一言のまま抱えているより、かなり動きやすくなります。
まとめ|「工場がつまらない」ではなく、何がつまらないかを分ける
工場勤務をつまらないと感じること自体は、珍しいことではありません。
実際、製造業・工場勤務者379人を対象にした調査でも、辞めたい理由として「仕事が単調」が最も多く挙げられていました。
でも、
「工場勤務はつまらないから辞めた方がいい」
という話ではありません。
俺自身、工場の仕事を楽しいとは感じていませんでした。
それでも、次にどうするかを考えるなら、
何がつまらないのかを分けること
が先です。
毎日の作業なのか。
成長がないことなのか。
見えてしまった将来なのか。
働き方そのものなのか。
原因が違えば、解決方法も違います。
今の会社の中で変えられるなら、まず変えてみる。
変えられないなら、外を少し見る。
外を見て今の会社がいいと思えば、残ればいい。
まずは「つまらない」の中身を言葉にするところから始めてください。
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